2572声 ザ・コミットメンツ

2015年10月24日

夏の暑さは去り、冬の寒さはまだちょっと先。
過ごしやすい季節である。
中之条ビエンナーレが終わり、だいぶ落ち着いた
tsumujiでは、「風まかせライブ」と称した
群馬に縁のある4人の女性による青空ライブが
行われていた。

 

音楽に纏わる映画は星の数ほどある。
その中には伊参スタジオ映画祭で生まれ、
ぴあフィルムフェスティバルで観客賞を獲った
平野朝美監督『震動』のように、
「バンドやろうぜ!」という青春映画も多い。

 

『震動』もめっちゃ好きだけど、
アラン・パーカー監督『ザ・コミットメンツ』
は僕にとって「青春」の2文字を思い出させる。
イギリスの片田舎を舞台に、ブラックミュージック
であるソウルを、白人の若者たちが志す話しだ。
バンドの成長物語、というパターンが多いなか、
この映画ではバッサバッサとオーディションを
繰り返し、互いに悪態のオンパレード。
プロデューサー的役回りの青年が主役というのも
面白い。そして、劇中の音楽がめっちゃ熱い。
・・ただ、これだけの映画なら僕にとっては
そんな映画もあったね、という1本だったと思う。

 

僕が初めてデートらしきことをした女の子がいて、
当時の僕は映画くらいしか話題がふれなくて、
好きな映画は?と聞いたら、
「アラン・パーカーが好き。コミットメンツとか」
と返ってきた。映画は好きだったが知らなかった。
だから急いでツタヤで借りてきて観た。

 

その子とは結局、その1回のデートで終わった。
この映画について話す機会もなかったのだけれど、
「始めてデートした娘は、アラン・パーカーが好きだった」
というのはなんだか文学的でもあり、全く冴えないけど、
僕に「青春」の2文字を思い出させるのだ。