595声 上州は利根川の賜物 前編

2009年08月17日

群馬県は、古来、「上毛野国」と呼ばれていた。
上毛があれば下毛もあって、栃木県がその「下毛野国」であった。
その名残は現在でも、群馬県の新前橋駅と栃木県の小山駅を結ぶ、
「両毛線」の名に見られる。
その「毛」の国、群馬県では、県内を東西に分けて、
「東毛(とうもう)地区」、「西毛(せいもう)地区」と呼んでいる。
それと同じ方式で、北の部分は「北毛(ほくもう)地区」、
県庁所在地の前橋市がある中央部分は「中毛(ちゅうもう)地区」となっている。
その由来までは、此処では述べない(見栄を張っているが、つまりは浅学)。
そして特に、東毛と西毛地区。
この二つの地区に土着する人が会する場所ではしばしば、
「文化の差異」が話題になり、やがて論戦になる。
その戦いは、どちらかと言うと、私の私見だが、あまり友好的な結末を得ない。
双方が、手を取り合うと言う平和的解決に、一度も出会った事が無い。
必ず、「アイツよりオレの方が」と言う、平行線を辿る様な試合展開になる。
そして、「オマエの力は借りない」だとか、「コッチはコッチ、ソッチはソッチで」、
と言う様に、お互いに背を向けてる有様。
古来からこの調子(見た訳ではないので、多少推測)。
この地区には、交わる事無く、独自に発展した相反する文化がある。
街歩きなどをしていて、それを感じる時が面白い。
私は西毛地区の高崎市出身(旧群馬町)なので、
東毛地区の街歩きでは、地元地域との文化の差異を感じる。
先日、「第9回ワルノリ俳句ing」で行った、館林市でも、それを存分に体感して来た。
長話も何なので、明日へ続けてみる。