2016年06月06日
梅雨らしい曇天の月曜日である。 朝の通勤時間帯、道行く人たちの顔もどんよりとしている。 私の前を歩いている初老の男性。 よれた背広に猫背が拍車をかけて、朝からとても疲れて見える。 駅前の公園に差し掛かると、作業服の男衆が祭りの舞台を組んでいた。 その風景を振り返る初老の男性の顔が、ふわりと明るくなったように見えた。 歩きつつ、次の瞬間には、また疲れた猫背になってしまった。 おじさん、きっと祭り好きなのだろうな。