3518声 トマトと胡瓜

2016年06月26日

また市川市へと戻ったが、上りの関越道が激しい事故渋滞のため、
普段の倍近く時間がかかった。
渋滞の最中に思うことは、高崎線の車窓で冷えた麦酒を空けている自分である。
車窓に缶麦酒を置き、文庫本など読める時間は、なんと贅沢であろうか。
その場合は、新幹線でなくて、やはり普通列車に限る。
私がまだ学生時分の夏である、沼田駅の駅前の土産物店の店頭では、
樽に冷やしたトマトや胡瓜を売っていた。
中学生だった私は、トマトと胡瓜を一個づつ買い求め、店頭にあった塩かけて齧った、
そのときの、美味しさといったらない。
夏休みの一人旅であった。
記憶の引き出しから、そんな涼やかな思い出を引っ張りだしては、
この渋滞を乗り切ろうと言う訳である。