643声 街の摂理

2009年10月04日

月島もんじゃ。
を、前橋中心市街地の店で食べていた。
鉄板の隅にへばり付いたもんじゃを剥がしつつ、窓の外、夜の往来を眺めている。
土曜の夜。
だと言うのに、人通りは疎ら。
私等の様に、千鳥足でそぞろ歩く人は余り居らず、黒服やドレスに身を包んだ、
街の関係者たちの方が多い。
そんな光景を見つめているのは、街灯の下に立つ銅像と私でだけ。
座談会。
と言う事で、居酒屋に集まった。
座談の顛末、内容は、後に「ほのじ通信」に掲載される事と思う。
宴も、座談もたけなわ。
居酒屋を辞して、往来へ出る。
酔街。
一歩踏み出せば、餌を啄ばむ如く、黒服のカラス達が群がって来る。
餌を巣に持って行くと、今度は餌の方が、極彩色の鳥たちに群がる。
街の摂理を横目に、心許無い足取りで行く。
夜の漂流者。
となって、気が付くと、朝の寝床。
転がっていたテレビリモコンに手を伸ばし、ボタンを押す。
テレビに、哀しいニュースが流れた。