3598声 中学生のお客

2016年09月16日

金曜日の夕方、常連のSさんが塾帰りの息子と飲みに来てくれる。
近くの英会話教室でレッスンをしている息子が帰る時間と、Sさんの仕事が終わる時間がほぼ同じのようで、自宅までの途中にあるうちの店に父子2人で顔を見せる。
息子は中学3年生だが、酒のアテばかりのうちの料理が気に入ってくれたらしい。
話を聞いていると、まだ中学生なのにとても自分と向き合っているのがよくわかる。
先週はゲームの話をした。
ゲームを作る人になるのが将来の夢だと言う。
「クラシックを作りたい」と。
クラシックって、モダンの反対のクラシックである。
「いつからそう思ったの?」と聞いたら、「平家物語を知った時から」と言っていた。
「盛者必衰」でないものが作りたいと。
深いよね。
今日は、感情論。
「感情で物事を決めつけたくない」と。
「いつからそう思ったの?」と聞いたら、「中学に入ったくらいから」と言っていた。
自分ならば決めつけられたくない、という思いがまずあるらしい。
物事をフィードバックしてるんだよね、自分に。
子供だからといって自分の都合のよさを許してはいない。
「そんなことまで考えているのは大人にも少ないよ」と言ったら、笑っていた。