2009年10月23日
目当ての映画を観終え、自宅へ帰って来た。 遅い上映時間だったので、家へ着いたのは、 既に日付変更線を跨いだ後だった。 帰る道々、本稿の更新内容を推敲しつつ、アクセルを踏んでいた。 明りが遠くに見える田圃道。 宵闇を掻き分ける様にして、家路を急ぐ。 其処の街路灯の角を曲がれば、自宅。 と、瞬間。 街路灯の薄明かりの下。 ブロック塀に手を突いている、人影。 揺らいで消えた。 あれはいつかの私。 深酒の末に半べそかいている、憐れな男の幻影。