663声 丑三つ時の麩チャーシュー

2009年10月24日

起床して、カーテンを開けたら、曇天。
空には厚い雲が垂れこめていて、気分もどんより。
昨夜丑三つ時、寝る寸前に食べたカップラーメンの所為で、胃腸はげんなり。
「こりゃ大将、肉汁を吸った麩じゃないのかね」
と、深夜の台所で独り、芝居がかって割り箸を振り回している。
カップ容器の中、醤油ラーメンの汁。
プカプカと、どこかひょうきんそうに浮かんでいる、チャーシューが一枚。
しかしまぁ、よくもここまで薄く切れたものだと、つまみ上げて透かして見る。
口へ運べば、なるほど、化学の力は偉大である。
半ば関心を混ぜた、ため息ひとつ。