3633声 うすい

2016年10月20日

郡山は快晴であった。
風が強いため、秋気が澄み空の青が深く感じた。
山国特有の澄みかたというか、乾燥した風の匂いというか。
遠山の影に向かってゆく秋の雲を眺めていると、
山村暮鳥のように「おうい雲よ」の気分である。
タクシーの運転手のおやっさんが「うすい」と何度も言っていたが、
その意味が分からなかった。
風が強く、うすいの前はビル風で大変だったという。
後部座席の暗がりでそれとなくスマートフォンで調べてみると、
「うすい」とは、「うすい百貨店」のことであったのだ。
高崎でいう「スズラン」であり、熊谷でいうところの「八木橋」である。
地場の百貨店のある街はよい。
百貨店は、やはりその街の顔だから。