673声 一日四回内銭湯三湯

2009年11月03日

朝日差し込む車窓。
秋晴れの青空の下、どっしりと構えている赤城山を眺望。
両毛線はゆったりと、桐生方面へと進んで行く。
ローカル線へ乗って、目的地まで行く。
人気も疎らな車内。
ゆったりと缶珈琲を飲みながら、車窓に広がる野趣風景を眺めている。
こう言う時などは、つくづく列車の旅は良いものだと感じる。
赤信号だの青信号だの、アクセルだのブレーキだのと、
せせこましく車を運転している人に、一寸同情なんかしてみる。
驚いたのが、赤城山。
頂上付近に粉糖をかけたかの如く、白くなっていた。
昨晩あたり、積雪したのであろう。
季節は着実に移ろって行くのだと、改めて感じた。
そして、下車したのは栃木駅。
目的は無論、銭湯。
市内、かなり歩き回って、銭湯情報を確認して行ったが、市内に残る銭湯は2軒。
「アルプス温泉」と「金魚湯(玉川の湯)」。
両方入浴、撮影、簡単な取材。
特に、金魚湯は衝撃的で、風呂に金魚が泳いでいるは、2階の宴会場では、
朝からカラオケ大宴会が繰り広げられているはで、大盛況。
活気ある、「攻め」の銭湯に初めて出会った。
栃木を後にして、一路、佐野駅を目指す。
下車し、寒風吹きすさぶ中、襟を立てて、市街地をくまなく歩く。
そして、完全に湯冷め状態で、鼻水を垂らしつつ、「おばな湯」へ入浴。
本日3軒目。
これが、湯が物凄い熱く、温まろうにも温まれない。
なんだか自棄になって、お湯を何度もひっかぶってから出た。
番台のおやっさんに話を聞くと、なんでも100年くらい前から建物自体は在ったとの事。
茹でダコ状態のふやけ顔で、帰宅し、さて一息と思ったら、最後の予定をすっかり忘れていた。
とある会合に遅れて行ったのだが、風呂に入り過ぎて、終始頭がぼーっとして、駄目。
夜半に帰宅し、漸く風呂に入って缶麦酒。
これで風呂に入った数は、一日四回内銭湯三湯。
自己新記録樹立して、慌ただしい男の一日は終了。