3661声 シナリオ

2016年11月17日

毎年恒例の、伊参スタジオ映画祭で販売する「シナリオ冊子」の印刷製本がやっとこ終わった。全国から応募された278本の短編・中編の映画シナリオの中から一次・二次・三次の審査を経て選ばれた17本ほどのシナリオが全編、冊子となって集約される。

 

このシナリオ冊子、予算の都合もあって、編集は上毛新聞社勤務の映画祭スタッフ、印刷・製本はスタッフの手を借りながらここ数年僕が行っている。印刷機は丸2日くらいフル稼働。とても大変なんだけど、このシナリオ大賞に関わることは自分にとってとても年々、重要な事になってきている。

 

シナリオ募集は2003年から始まったので、今年選ばれる作品を含めれば実に26人もの映画作家を誕生させるものになっている。中にはそのシナリオ大賞作品が一般の映画館で上映されたり、ぴあフィルムフェスティバルで賞をとったり、その後商業映画の監督としてデビューしたり、活躍が目覚ましい。個人的には、すでに「地方映画祭の小さな取組み」の域を超えて、「日本映画界における小さいけど確かな運動」に達しているんじゃいか、と思っている。

 

今活躍している歴代のシナリオ大賞受賞監督たちは、もとから才能を持っていたのか?それもそうだけど、僕が思うには、この映画祭を通して「1つの映画シナリオを映画として制作し上映する」という行為が、一人ひとりのその後の映画人生を歩ませるのだと思っている。何事もそうだけど、机上の才能は、本気でやって成し遂げる、には叶わない。

 

積み上がったシナリオ冊子をみて、今年もまた伊参スタジオ映画祭が始まることを覚悟する。今年は中之条を中心に撮影された『眠る男』『月とキャベツ』上映から20年ということで、スペシャルな3日間開催です。始まるよー。