3667声 ずうっとやる

2016年11月23日

十年間毎日ずうっとやってて、それでモノにならなかったらクビやるよ。

 

とは、吉本隆明が日々の積み重ねの大切さを言った言葉だけど、これはなかなか人生において参考にした方が良い言葉であると思う。

 

毎日、というわけではないので偉いことは何も言えないのだけど、「映像」については初めて親父のビデオカメラを使って学生寮でどうしようもないドラマのパクリみたいなものを撮ったのが17才くらいだから、やりはじめてから20年近くがたつわけだ。日本映画学校という専門学校にも通わせてもらって、群馬に戻って数年はほぼほぼ関わらない時期もあったけど、ただ「続けてきた」おかげで一昨年あたりから撮影の依頼もいただくようになった。

 

板橋にある「アートスタジオDungeon」で行われている(いた)「地下光学」というアート展示会のなかで、大和由佳さんの映像作品に撮影で関わらせていただいた。このスタジオは町なかの住宅地の中にあっていきなり白壁で覆われた地下が広がる不思議な場所で、大和さんはその一角に「発話とブドウ」と題した映像作品を展示した。僕が関わった撮影は、東京のホテルの屋上、スカイツリーも見えるその場所で彼女がぬれたハンカチを紐に止めて干していく、というパートだった。それだけ聞いたらはてなだと思うが、完成した作品はとても良かった。

 

大和さんとの出会いは、中之条ビエンナーレ。六合の湯本家では家から発掘された母から息子への手記から文字をトレースし液体に浮かべ、沢渡の丸伊製材では室内に水面をつくりその上に一歩また一歩と杖が動く作品を制作した。まさに十年以上の積み重ねが成せる(いや、まだお若いですがっ)、やさしさと寂しさが調和するような、凛とした作品を作る作家さんなのである。そういう人の作品に関われることは、本当にうれしい。

 

この先10年なんてあっという間だと思う。何か新しいことも始めようかな。ヒップホップダンスとか・・

 

大和由佳さんsite
http://yamatoyuka.com/