692声 100km越しの一杯

2009年11月22日

いやはや、流石に遠い。
と、改めて今日の道中を振り返りつつ、晩酌をしている。
今日行って来たのは、栃木県は鹿沼市。
場所は宇都宮市の隣り。
私の住んでいる高崎市からは、片道約100km。
交通手段は自家用車で、全て一般道を走行した。
その程度の距離ならば、普段、県内でも走行しているのだが、
知らない土地で目的地を探す場合は、甚だしく疲労する。
しかも、目的地が銭湯なので、入浴後の帰路はより疲労が増す。
銭湯から出て、頬を撫でる夜風が気持のよい事。
いっそ、宇都宮辺りで一泊してから帰ろうかと、
気持まで銭湯の熱い湯で軟化してしまった。
風呂上がりの一杯を餌に、また100kmの道のりを帰って来た。
と言う訳で今、100km越しの一杯に喉を鳴らしている。
今日の銭湯はとても良い銭湯だった。
鹿沼市にただ一軒残る伝統銭湯で、特筆すべきはその立地。
栃木県では有名な「福田屋百貨店鹿沼店」から、道を挟んだ向かいに建っているのだ。
豪壮な建物の脇に、煙突から煙をたなびかせている銭湯。
入口には、明るい家族の絵が描かれた暖簾が揺れている。
その光景は、赤松の根に生える松茸。
その薫り高い松茸で、今日も地元の人等が憩う。