昨日にもまして暖かな日差し。
先日、ペッパーの話を書いたが、出来栄えの良し悪しは別として、
いまや「俳句作って」とiphoneに問いかければ、人工知能が俳句を作る。
先日も、「羽生善治王座がついにコンピューターと対決するかも
しれない」と言う報道を目にした。気になって少し調べると、
碁や将棋のみならず、いまや小説を書き、音楽を創り、
絵画を描くというから驚きである。
ある句会では、投句をメールでしてくれという。
句帳に書いてある句をせっとメール本文に打ち込み、送信。
すると、句会の幹が人数分の用紙を持って、部屋へ帰ってきた。
用紙はつまり清記用紙で、そこには既に、
先ほど送信した参加者の句が印刷されている。
ランダムに振り分けられ、きっちり整列しているのである。
従来ならば、短冊に必要枚数記し、投句控えなどと一緒に、投句。
それを、幹事ないしは担当者が規則に基づいて振り分け、そして配り、
配られた参加者は、清記用紙に写していく、という手順である。
エクセルか何かのアプリケーションを利用しているのであろうが、
詳しく聞くのを忘れてしまった。
一度でも句会に参加したことのある人ならば分ると思うが、
選句までの手順が、いささか煩雑であり、
誤字脱字など間違えやすいところでもある。
その心配がなくなる、と言うのは、大いに快適でもあるし、
反面、句会の緊張がなくなることにも繋がる。
やはり、書くことによって養われる集中力もあると感じている。
一度便利なものを体感してしまうと、
それまでのアナログなものが億劫になってしまうものである。
誤字脱字などで、小さく揉めている光景を見たこともあるし、
また自分がしでかして痛い目をみた経験もあるので、
いまは、もうすこし各所の句会にITが普及してくれたらと、思う。