3831声 米ビール

2017年05月05日

今日は樽詰め。
ひと月もタンクの中でどうしようか悩んでいたビールに区切りをつけた。
今回は原料の半分を米で仕込み、それはいいがうまく味がまとまらず迷走していた。
原料に米を使うとさっぱりする。
味が物足りなくもなり、酸がほしくなる。
日本酒に乳酸菌が必要な理由も今回改めてよくわかった。
しかしビールに乳酸菌は大敵だというのが通則。
そういうビールもあるが、未熟な技術でやるにはリスクが高い。
乳酸菌を増やすか見送るか、考えあぐねた末、酒粕を発酵途中のタンクに入れることにした。
そこからヨクワカラナイ方向へ。
その酒粕は7号酵母という、作り方によってはリンゴ酸が多く出る酵母で作った日本酒の酒粕なのだが、それをタンクに入れたらビールがリンゴの香りとなった。
しかし同時に、酒粕のえぐみもついて。
その後、そのタンクに苺を加える。
タンクの中のビールはきっと迷惑だったに違いない。
ビール酵母かと思ったら日本酒の酵母が入ってきて、今度は果物。
そもそも、少し前に苺をいただいて、これをビールにしたいと思ったところから始まったのだが、麦より米のほうが合いそうだと思ったところから始まったのが、この米半分のビール。
苺を加え、しかし、苺らしさがつくには想像以上に苺が必要で、次から次に苺を足し、こんなものかと思えるまでにひと月もかかった。
通常麦汁がタンクに入って発酵が始まってから樽詰めまで、10日くらいである。
3倍も長くいたことになる。
ひとまず雑菌に侵されずよかった。
樽で二次発酵させたあと熟成。
うまくなってほしい。