741声 左足の濡れ場

2010年01月10日

新成人であろうか。
私が先程までいた飲み屋内を、発狂せんばかりに走りまわっていた一団。
トイレでは、顔色の青い青年がうずくまっていた。
血気盛ん。
ではカタがつかん。
程に酔うた経験も無いではない。
ともかくも、落ち着け、そして、大志を抱け。
とは言うものの、私。
千鳥足で帰路に着く、夜道。
真っ暗やみの、田圃の畦道。
よろめいて、路の側溝に左足がはまってしまい、びしょ濡れ。
闇雲に、美女の濡れ場を妄想しつつ、心地の悪い足を引き摺って歩く。