747声 藪入りを、国民の休日に

2010年01月16日

今日は藪入り。
と言っても現代、その風習を目にするのは、時代小説か落語ぐらいなものだろう。
江戸の頃から、昭和の初めぐらい、と曖昧であるが、まぁ落語に出てくる時分である。
奉公人が休暇をもらって、親元へ帰ったり、休んだり、遊んだりする事が許される日。
それが、1月16日及び7月16日の藪入りの日、と言う訳である。
週休2日が当たり前の今時節。
藪入りの賑わいは、街に無い。
そう、商家が隆盛を極めていた江戸の時分、藪入りの日とあれば、
街はたいそう賑わった。
奉公人は主人から着物を新調してもらい、小遣いを貰って、街に繰り出す。
街では、商店や露店も軒を連ね、芝居小屋などは大盛況だった事だろう。
一週間単位で、のんべんだらりと日を送る、現代人。
「こちとら必死に働いてんだい」
と、腕まくりはしないで、どうぞひとつ穏便に。
言いたいのは、現代社会に、藪入りって制度は通用しないけれども、
藪入りってな、気質だけは受け継いでみたら、どうだろう。
つまり、定額給付金。
とまでは言わないけれども、着物を新調して街へ出て、映画でも見て美味い物を食おう。
ってな国民の休日を、一日作る。
日頃、街を歩いていると、そう言う気質が街に欲しいと、つくづく、思ってしまう。