3883声 歌声

2017年06月25日

梅雨らしい天気となって、蒸し暑い一日であった。
なんだか、耳の奥にまだ昨夜の歌声が残っている。
沢で蛍の出現を待っているとき、薄闇の中で、
子どもたちが「ほたるこい」を歌っていた。
 
「ほう ほう ほうたる こい」
 
なんだか水木しげるの世界を彷彿とさせる光景で
あるが、妙に落ち着く歌声であった。
私の住んでいるこの町では、
子どもたちの歌声を聴いたことが無い。
子どもたちの集まる光といえば、夜に煌々と灯っている、
学習塾の光くらいである。