3887声 憎い奴

2017年06月29日

梅雨の蒸し暑い時期なので、
そろそろあの嫌な、憎たらしい奴の活動が活発になる時期である。
家の中に住み着く小さい奴ならまだしも、
外から家の中に入ってくる、あの黒光りした大きな奴は、
とてもおそろしい。
 
先手を打とうと、ドラックストアで殺虫グッズを買ってきた。
玄関脇に、中に毒餌の入った小さな箱を置いている。
これで、餌を巣に持ち帰ったゴキブリが一網打尽、とまでは
いかぬかもしれぬが、数が減少することであろう。
しかし、来る日も来る日も、その箱の周りに倒れているのは、
団子虫ばかりである。
今朝も、毒餌を食べたがゆえに行き倒れてしまった団子虫を、
箒で掃き寄せた。
箒を仕舞おうと玄関へ戻ると、つつつと、靴箱の裏へ小ささ
ゴキブリが隠れる始末である。
 
団子虫たちはゴキブリにそそのかされて、
毒餌を食べさせられているのではなかろうか。
そのくらい、毎日律儀に餌を食べてひっくり帰っている。
そう思うと、ますます憎い奴である。