3894声 ディレクター

2017年07月06日

今日の仕事は、東京から中之条へ撮影に来た映像制作会社の方たちの手伝いだった。稀なケース。映画にしても番組取材にしても、撮影スタッフというのは一癖も二癖もある人が多い(気がする)ので、どんな人たちかなとドキドキもしていた。会ってみたら、放送時間が短い番組であるに関わらず細かな撮影を行い、色々と気配りが効く経験豊かな皆さんだった。

 

相手にしてみれば、どこの馬の骨かもわからない地元の僕が撮影に加わるので、僕よりも心配していたかもしれない。お互いの簡単な自己紹介の後の食事で、スタッフの中の僕の5歳年上くらいのフリーランスディレクターが僕に向けて「自分の地元でこういう仕事ができるってのは羨ましいですよ」と呟いた。そこから話が進むことはなかったけれど、どんな番組を作るかは決まっていて北へ南へ車を走らせ常に自分が呼ばれる約束はない毎日を過ごすことには、想像を越えるしんどさもあるのだと思う。

 

全ての撮影が終わり、「おつかれさまでした」と手を上げ合い皆さんと別れた。誰も彼も安堵の表情だった。終わりがあって次があるから、この仕事は辞められないのかもしれない。