752声 飛び級で御林住

2010年01月21日

「えーっ」
と先日も、驚かれてしまった。
年齢の話、なのである。
銭湯や俳句のイメージが影響しているのだろうが、
にしたって、少々、上に見られる事が多い。
「私、てっきり、少しお兄さんかと…」
と、30代前半の女性。
「いや、ずっと、30代後半くらいかと思ってたわ」
これは、40代後半の男性。
「確かに、20代後半です」
息巻いているのは、私。
五木寛之さんの「林住期」ではないが、古代インドでは人生を四つに分類すると言う。
学生期、家住期、林住期、遊行期が、それである。
学生期(がくしょうき)は、生まれてから24歳まで、家住期(かじゅうきは25から49歳、
林住期(りんじゅうき)は50歳から74歳、そして、遊行期は、75から90歳となる。
そして、この林住期には、社会的な務めを終え、輝かしい「第三の人生」が待っている。
と言う事になっているらしい。
家住期に入ったばかりの私ではあるが、
こうもことごとく年齢を上の見られるならば、早く林住期に行きたい心持である。
いっそ事、家住期は飛ばしてしまって、飛び級で事を進めたい。
そんな事を考えているから、いけない。
どうやら、学生期での道を誤った感がある。