3905声 映画の旅2

2017年07月17日

伊参スタジオ映画祭研修旅行と言っても一番大切なのはスタッフ感のコミュニケーション。昨晩は伊参スタジオ映画祭が行っているシナリオコンペ「シナリオ大賞」で昨年上映した『ひかりのたび』という作品の監督・澤田サンダーさんも飛び込んでの飲み会。その後は近くのカラオケで映画『月とキャベツ』主題歌、山﨑まさよしさんの「one more time, one more chance」をみんなで合唱のコース。楽しかった。

 

一度聞いたら忘れられない名前、澤田サンダーさんは映画監督ながら岡本太郎現代芸術賞入選などという不思議な経歴をもつ人である。彼が伊参に応募した『ひかりのたび』という脚本はその年のグランプリを獲得。審査員をつとめた作家の横山秀夫さん(「64」など)も「他の作品を抜きんでている」とこの脚本を支持した。そして、ほとんどのシーンを中之条町で撮影されたこの映画は、他の並々ならぬ海外映画も集まる「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」の長編コンペティション部門にノミネートという快挙を成した。研修旅行2日目は、その上映に参加するという、まさに「中之条で誕生した映画のハレの日を体験する」一日だった。

 

川口市にあるSKIPシティは、映像スタジオも完備した映像複合施設。その映画祭もまた、国際映画祭を名乗るだけあって海外からのゲスト・来場者、根っからの映画ファンも多く、素敵な映画祭だった。そこで上映された『ひかりのたび』。僕もこの映画が持つ作家性・凄みについてはシナリオが選ばれる前からピーチクパーチク興奮して話していたので、ここで話すときりがないから割愛。・・なんかそこまで言われたら気になるじゃん、というあなた、『ひかりのたび』は9/16から新宿「K’sシネマ」にて公開されるので、ぜひそこまで足を運んでください。

 

美味しい食べものと何気ない話し、その間に間に「映画」を挟んだ今年の研修旅行はかなり充実していたと思う。第17回伊参スタジオ映画祭は今年も11月の開催。それまで、スタッフみなさんや町の人々の力を借りながらいい映画祭を目指します。ぜひここ中之条町まで足を運んでください。