喉が痛くて、おまけに鼻水が出る。
こりゃ、完全に風邪の諸症状だが、それでも、行って来た。
病院、でなく銭湯へ、である。
ここ最近、銭湯の件、と言ってもおぼろげだが、この件は膨らませないで、進行する。
その件で連絡を取っている方からの情報で、「営業しているよ」と言うのである。
営業しているのは、高崎市街地に在る「本町支店湯」。
私はてっきり、休業もしくは廃業したと、誠に失礼ながら、そう思い込んでいた。
それには、理由がある。
私の携帯電話に、高崎駅から一番近い銭湯を紹介してくれとの旨が寄せられた時は、
この銭湯を紹介していた。
一番近くも無いが、駅から歩けない距離でもなく、何より、午後1時と言う、
市内では一番早い時間から営業している銭湯だったからだ。
その日も、知人から連絡があった。
確か、一昨年の金曜日、午後3時頃だと記憶している。
本町支店湯が、月曜定休とは、入浴へ行った際に確認していたので、
迷わずこの銭湯を推薦し、場所の詳細を伝えた。
数分経って、私の元に連絡が来た。
「やっていない」、と言うのである。
そんな筈は無いと思いつつも、近所の「浅草湯」を紹介し、事無きを得た。
後日、私も確認に行った、火、水、木曜日なのに、やっていない。
「これはとうとう…」などと憶測している内に、確信へと変わってしまった。
それが今日、私の憶測は憶測に過ぎなかった事を、確認できた。
午後6時、柳川町裏の路地裏に、しっかりと暖簾がたゆたっていた。
しっかりと、浴室には、南国砂浜のペンキ絵が、描かれてあった。
元気に、力強く、湯が沸いていた。
以前は、臨時休業だったのだろう。
銭湯営業だって、晴れのち曇り、曇りのち晴れ。
熱い湯に浸かったら、風邪など、彼方へ吹き飛んで行ってしまった。