766声 価値ある文章

2010年02月04日

非常に不安である。
その内容の全貌を、この場で吐露するつもりはないが、
不安を抱えつつ、毎晩、書いている。
それは、今に始まった事ではない。
毎日、この場所に現れてくる文章に、どれだけの価値があるのか。
価値とは常に相対的なものであるから、その対象物が、
文章の場合は読者と言う事になるけれど、
どれだけ有益であるかと判断する事で、値打ちが決まる。
しかし、相対的でもあり、絶対的なものでもある。
仮に読者の大半が有益でないと判断した文章は、値打ちが無いと言う事になる。
しかし、有益であると判断している、ほんの一握りの読者にとっては、
十分に値打ちがある文章なのだ。
つまりは、「頼まれても読みたくない」と言う人も居れば、
「頼んででも読みたい」と言う人だって居る、と言う事。
前者が多く居れば、相対的価値は低いけれども、その文章に全く値打ちが無い、
と言う訳では無い。
一人でも後者がいる限り、その文章には絶対的価値があり、
表面的に流れていても、根本的な価値は損なわれていない。
夜半に、そんな酒の不味くなる様な事を、悶々と考えている。
今宵は、立春のくせに随分と冷える。
春の始まりの日が、今年の最低気温とは、これ如何に。
しかし、始まっちまったものは仕様が無い。
また、相も変わらず四季が巡って行く。
然るから、「価値ある文章を書きたいな」、と言う事なのである。