768声 自己養生

2010年02月06日

眼精疲労。
原因はこれだと思うのだが、全身倦怠感が甚だしい。
終日、目を酷使していたからであろう。
先程まで、PCモニターを見つつ、現在製作中の本の校正をしていた。
幾度目の校正か、忘れる位、校正作業が捗らない。
一重に、私の文章内容が問題なのである。
その都度、加筆、訂正を加えなければならない部分が見つかり、
いよいよ泥沼化の様相を呈して来た。
その合間に、気を紛らわそうと、文庫本を手に取り、頁を捲る。
敬愛する作家の文章は、蜜の味。
気付けば、時間を忘れ、夢中で読み進めており、ミイラ取りがミイラに、
こちらも辿り着いたのは、泥沼であった。
やっとの思いで、栞紐を差し込んで、本を閉じる。
目をつぶると、ドライアイの感覚。
机の隅に転がっている、使用期限の怪しい目薬を点眼してみた。
容器の内側、水滴が無数に付着している所が、一層、怪しい。
幾らか、潤いは取り戻したが、未だ倦怠感は払拭できない。
こう言う時は、養生の為、風呂に入って早めに寝るのが良いのだろう。
しかし、風呂に入って、麦酒を一缶開けて、文庫本の続きを読むつもりである。
そして、また、一缶。
それが、私にとっての養生であり、現に養生になる。
養生とは、けっして一面的でないと、思う。