「号外!号外!」
なんて掛け声と共に、街頭で号外が配られる様ってのは、都市部ならではの風物である。
携帯電話や情報端末が発展した、現代、そして未来の高度情報化社会でも、
残って行って欲しい。
そして今日も街では、号外が飛び交う光景が見られた。
その内容は、バンクーバー冬季五輪、スピードスケート男子500mにおいて、
長島圭一郎選手が銀メダルを、加藤条治選手が銅メダルを獲得した、と言う物。
今大会の日本選手団では、初となるメダル獲得となり、
両者共に、五輪で初のメダル獲得となった。
しかし、私が実際に号外を手にした訳では無く、知人から号外の速報を聞いた。
実は私、これまでの人生で一度も、号外を手にした事が無い。
どういう訳か、巡り合わないのだ。
都市部を歩いていないから、と言う要因もあるが、やはり、巡り合わせが悪い気がする。
号外が、一度で良いから、欲しいと思う。
高層ビルが立ち並ぶ街頭で、号外の大見出しに目を通して、一喜一憂したい。
それは、都市生活者への、淡い憧れでもある。
霙降る、底冷えのする夜半。
号外の届かぬ、片田舎で、思う。

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