3688声 岡林

2017年12月16日

入庁したての頃、勤務地の沼田で毎日通ったうどん屋があった。
3丁目の夕日のような昭和が色濃く残る裏通りにその店はあり、
おばちゃんが一人で、薪で炊く大きな釜で豪快にうどんを茹でてくれる。
麺は腰があり、なんといっても太い。親指ぐらいある。
常連はそのうどんをほぼ噛まずに飲み込む。癖になるのど越しである。
スープには胡麻と一味、青唐辛子を少々、そしてたっぷりの酢を入れる。
酢が天ぷらを絶妙になじませる。
毎日食べても、日曜の夜になると食べたくなるそのうどん。
毎日は通ったのは2年だけだったが、今でも沼田方面に行くと寄らせてもらっている。
県内のうどん屋をずいぶん回ったがここが自分の中では一番である。
店の名は岡林と言う。