3786声 曖昧な子ども

2018年03月26日

子どもたちの境界は曖昧だ。

 

太田市美術館・図書館がシドニーオペラハウスとの共同事業として行ったプロジェクト「ジョイン・ザ・ドッツ」の映像記録・編集を担当させていただいた。

 

説明が難しいプロジェクトなのでぜひ映像を見ていただきたいのだけど(そう言って楽をする)とにかく素晴らしかった。様々なカットが印象深い中、「スクリーンを食い入るように見つめる子ども」の顔をマメに撮った記憶がある。それは、大げさに言えば『ミツバチのささやき』でフランケンシュタインの映画を見た少女が、実人生とフィクションとの境界が曖昧になるくらいの衝撃を受けたくだり・・つまりは「子どもの頃に見た映像は、人生を変える可能性がある」ということを示唆したかったのかもしれない。

 

それはさておき、このプロジェクトは本当に「太田市とシドニーとの境界を曖昧にする魔法」を含んでいた。これに参加した子どもたちが将来、オーストラリアや海外との垣根を軽々と越えていくことを期待したい。