3904声 おいしいものだけを売る

2018年07月23日

「スーパーまるおか」をご存知だろうか。現在は場所をイオン高崎そばに移した、全国各地から「作り手と商品・材料がはっきりわかるもの、店員が食べて美味しかったもの」だけを集め売っているスーパーだ。もう5年くらい印刷の広告を担当している。

 

きっかけは「以前チラシ作成を頼んでいた人がもうやらなくなったから。BIOSK(高崎で固定種野菜と加工品を売る店)にチラシが作れる人がいると聞いて」というシンプルなもの。そのきっかけをもらうまで行ったこともなかったが、1度2度行ってその徹底ぶりに驚いた。普通のスーパー感覚でレジに向かうといい金額になるので、「1回行ったら何か1つ、買ったことのないものを買う」という自分ルールを儲け、結果鍋の素でも酢でも「こんな美味しいものがあるのか」と度々感動している。

 

創業50周年を迎えるまるおか。そんなに長く続けていて今まで「新聞折込広告は入れたことがない」という徹底ぶり(つまりはリピーターと口コミ頼り)もすごいが、今回はじめて前橋・高崎に新聞折込を入れた。反応は上々だと聞いて、ほっとした。

 

良くも悪くも「高級スーパー」と呼ばれ、来るお客・来ないお客が2分化している気がするまるおか。けれどわりと長く関係して来た僕が思うのは「いいと思ったものを適正価格で売っている」だけとも思う。いい物でも定価が安いものはその程度で売っているし、牧草にも非加熱処理にもこだわって手間と時間をかけた牛乳が高価なのはそこまでした結果なのだ。全てが価格競争でジャッジされたら、いいもの、いい生産者、いいお客は残らない。

 

この商い、仕組みはわかっても、実践し継続しここまで積み上げるのは至難の技。すごい店である。