916声 怠惰極まり

2010年07月04日

快晴。
とまではいかないが、良く晴れた一日だった。
梅雨なので、空にはチラホラ、怪しげな雲の残党が漂っている。
しかしながら、雲間から注ぐ薄日が山の輪郭を際立たせ、
吹く風に、雨上がりのような透明感を感じる。
窓から見える、榛名山。
山間にたなびく靄が西日に照らされ、幽玄な雰囲気を醸し出している。
その眩い濃淡は、どこか水墨画のような印象。
寝てる間に汗をかく為か、夏は二日酔いに陥る割合が低い気がする。
今朝も、昨夜の深酒にも関わらず、二日酔いにはなっていない。
しかし、如何ともしがたい、倦怠感。
調子に乗っていた自らの抜け殻が、背中にしがみ付いているかのようである。
「よし、午前中はオマエにくれてやる」
昨夜のツケを払う意味を込めて、この抜け殻が消えて無くなる事を願いつつ、
静かに午前中は寝ている事にした。
午後になっても、抜け殻が居座り、そうこうしている間に日暮れ。
寝床の文庫本を読み終えて、やっとこ本格的に起床。
そして今、窓から榛名山を眺めつつ、独り黄昏ていると言う、怠惰極まりない次第。
極まって、そしてまた、冷蔵庫から、始まりの一缶。