922声 夜空の煌めき

2010年07月10日

昨夜の大雨暴風警報発令下に、自転車を漕いでいた。
雨はそうでもないが、手に負えないのは風。
まるで台風の如き暴風雨であった。
合羽を着ていなったので、目的地へ着くまでに、大分、濡れてしまった。
用事を済ませて帰る頃、雨はしとしと。
雨の日は、高崎中央銀座のようなガード商店街に批難する酔客が多い。
その為、昨夜も随分と人出があり、一時、かつての繁華が戻ってきたようであった。
そうこうするうちに雨もすっかり上がり、台風一過の様な清々しい夜空が現れた。
去り際に連れて行ってしまったのだろうか、どこを見ても月の姿が見当たらない。
繁華街から遠ざかるにつれ、星も瞬きを増してくる。
漕ぎ疲れて空を見上げれば、目の前に夏の星座がある。
空気も入れ替わった様に清浄で、自転車でのろのろと走行するのが、
とても心地好い。
榛名山と赤城山を隔てる町へ、灯りの無い郊外の夜道を北上して行く。
西の空に、強い輝きが一瞬。
あれは、流れ星。
それとも、電線から垂れ落ちて煌めいた、雨水一滴。