4007声 秋、酒蔵にて

2018年11月03日

年に1度、ぼくんちのそばの本来の役目を終えた酒蔵で、県内ものづくり作家の展示会「秋、酒蔵にて」が開催されている。

 

僕がめっかった群馬の(ほ)、堀澤さんと会ったのもこの会であった記憶がある(当時、このイベントの料理担当が彼だった)。ただ物を見て売り買いする場ではなく、10日ほどの会期のはじまりとおわりには、酒を飲み美味しい料理を食べての宴会が行われる。まずは作家とお客さんが親しくなり、その延長に物の嫁入りが・・ないならないでも良いが、あればお互いに幸せだな、というイベントである。

 

今年で10回目の開催。会を増すごとに僕も作家さんたちと近くなり、今年ははじめてポスターデザインを担当した。作家を束ねる吉澤良一氏が10年の節目に掲げたテーマは「四重不枠」。会期は11/4(日)と間近で終わるが、ぜひ足を運んでいただきたい。

 

秋、酒蔵にて

 

このイベントメンバーはものづくりだけではない。フラメンコダンサーの宮崎亜由美さんもそのうちの一人。作家は毎年その時最高と思える器や家具を持ちより、亜由美さんはその時最高と思えるパフォーマンスを披露する。多少の酒に酔いながら、数年ぶりに彼女を撮影した。彼女の奥に並んでいるのはものづくり作家たちである。

 

「その関係が、その瞬間を作っている」ということは撮れた気がしている。