2030声 色を取り戻す

2018年11月26日

2日間の映画祭が終わり、今日は後片付け。体育館のシートをはがし、スタッフルームの不用品を捨て、よく働く仲間たちのおかげで伊参スタジオはいつもの静かな状態に戻った。

 

あらかた片付いて、映画を上映した体育館の裏手を見ると枯れかかった銀杏の木、青空を背景にはらはらと落ち葉落とすその木が美しかった。映画祭の準備日や当日も何度も目に入っているはずだけど、気づかなかった。

 

そんなことがあったから、「自分でも気付いていないことで、終わると心が軽くなって、無意識のうちに気にしていることって結構ありますよね」という話をIさんとした。そうだよね、とうなずく彼。聞くと今年1年、色々大変なことが重なり、周囲の「色」を感じられない状態まで思いつめてしまったそうだ。

 

「自分でも何がきっかけかわからないんだけど、だんだんと気持ちが前向きになって。色を感じられるようになってきました」と彼は言った。それはとても静かな変化であるけれど、とても嬉しいことだと思った。

 

空の青に銀杏の葉の黄色。ちまたにはきれいな色が溢れている。そのままの色を感じられる自分でいたい。