950声 立秋の遅刻

2010年08月07日

もう立秋である。
夕方になると、家の裏の田圃にも、チラホラと蜻蛉が飛び始めている。
来る秋軍勢の斥候であろうか。
掛かる不安は、今夏を無為に過ごそうとしている事である。
今し方、本棚に差しこんだのは、「俳句歳時記夏の部」(角川文庫)そして、
その隣から引っ張り出したのは、「俳句歳時記秋の部」(角川文庫)である。
陽気は未だ一向に夏だが、時候は秋。
歳時記の頁を捲っていると、いささか寂しい心持になって来る。
今日から作るのは秋の句。
「さて、じゃあ一丁句作してみるか」
ったって、これから祭りに出掛ける私は、浴衣を着てこれを書いている。
夏の衣に身を包みながら、秋の句を考えるってのも、中々難しいものだ。
そんな事をやっている間に、いつもの事で、遅刻である。
さて、駅までどうやって行こうか。
まさか、浴衣着て自転車に乗れないし。
やれやれ。