953声 書店巷談 前編

2010年08月10日

今日、勤めからの帰り掛けに、書店へ寄った。
私が「群馬伝統銭湯大全」を発売して、
一番最初に置いてもらった書店である。
店頭に置いてある在庫確認。
と言うのが目的だが、十中八九、売れていないだろうなと予想して行った。
その予想に反せず、我が本たちは、
クーラーのきいた店内で愛想の無い顔を並べているではないか。
しかし、この書店は県内でも稀にみる、元気な、つまりは売れている書店なので、
販売不振の元凶は、この親不孝者な本たち自身にある。
それを遡れば、結局、生みの親であり育ての親である、私が悪いと言う事に終始する。
本は兎も角として、丁度、店長がいたので、店内でしばし立ち話をした。
「いやぁ、夏に入って、めっきり駄目ですよ」
「そうですか、しかしまぁ、暑さ寒さも、彼岸までと言いますから」
「だと、いいんですがねぇ」
「そうですなぁ」
聞くところによると、普段は好調な売り上げなのだが、
今夏は、売上実績も夏バテ気味らしい。
店舗前の往来を工事している事が原因か、それとも、連日の猛暑による、客足の不振か。
何れにせよ、夏に入って、客足が落ちているとの事。
確かに、先程から店内、雑誌を読んでいる学生たちが数人いるが、
一向に、レジへ向かう客足は無い。
「書店は閑散としているくらいが良い」
などと、一人の消費者としては、不謹慎にも、そう思ってしまう。
私自身が夏バテ気味なので、掲載可能文章量超過につき、この続きは、明日に。