巷はお盆。
私も、一応勤め人のはしくれなので、
ささやかながら「盆休」なる期間に入っている。
それを利用して、今日は宇都宮市まで足を伸ばした。
今回は、高崎駅から宇都宮行きの高速バスへ乗車。
時間はおよそ3時間程かかるのだが、1,500円と言う格安の料金で行ける。
何せ、お盆の期間なので、車内混雑及び交通渋滞を懸念していたのだが、
その心配をよそに、快調に行って帰って来れた。
宇都宮にはもう何度も行きましたね。
って、歌謡曲「東京」のメロディーを口ずさみつつ、目指すは、銭湯。
宇都宮市に残る3軒の内の1軒である、「東湯」。
そして、私が、「とっておき探訪」で連載している「栃木路地裏銭湯記」の、
トリを飾る、伝統銭湯。
もう3回くらいになるだろうか、訪れる時はいつも折り合い悪く、定休日だった。
しかし今日は、事前に電話確認しておいたので、万全である。
開店は午後2時半と、早い。
しかし、常連さんの方が、もっと早い。
暖簾が掛かる前から、湯船に浸かってんだもんな。
スキンヘッドの常連さんに、「兄ちゃん、我慢だ、我慢」って励まされながら、
宇都宮の熱い湯を体感して来た。
オロナミンCを飲みながら、番台のおばちゃんに銭湯の事を伺うと、
親切な方で、色々と教えてくれた。
ここ東湯は、市内に現存する銭湯で、一番古い銭湯との事。
なるほど、おばちゃんの座る木製番台が、歴史を物語っている。
話の花を自ら摘んで、足早に帰りの高速バスに飛び乗った。
日野町の屋台横丁で、もう一度呑みたくもあったが、今日中に帰らねばならない。
これでしばらく、宇都宮に行く用事が無くなったと思うと、
いささか寂しくもある。