955声 名残惜しけり宇都宮

2010年08月12日

巷はお盆。
私も、一応勤め人のはしくれなので、
ささやかながら「盆休」なる期間に入っている。
それを利用して、今日は宇都宮市まで足を伸ばした。
今回は、高崎駅から宇都宮行きの高速バスへ乗車。
時間はおよそ3時間程かかるのだが、1,500円と言う格安の料金で行ける。
何せ、お盆の期間なので、車内混雑及び交通渋滞を懸念していたのだが、
その心配をよそに、快調に行って帰って来れた。
宇都宮にはもう何度も行きましたね。
って、歌謡曲「東京」のメロディーを口ずさみつつ、目指すは、銭湯。
宇都宮市に残る3軒の内の1軒である、「東湯」。
そして、私が、「とっておき探訪」で連載している「栃木路地裏銭湯記」の、
トリを飾る、伝統銭湯。
もう3回くらいになるだろうか、訪れる時はいつも折り合い悪く、定休日だった。
しかし今日は、事前に電話確認しておいたので、万全である。
開店は午後2時半と、早い。
しかし、常連さんの方が、もっと早い。
暖簾が掛かる前から、湯船に浸かってんだもんな。
スキンヘッドの常連さんに、「兄ちゃん、我慢だ、我慢」って励まされながら、
宇都宮の熱い湯を体感して来た。
オロナミンCを飲みながら、番台のおばちゃんに銭湯の事を伺うと、
親切な方で、色々と教えてくれた。
ここ東湯は、市内に現存する銭湯で、一番古い銭湯との事。
なるほど、おばちゃんの座る木製番台が、歴史を物語っている。
話の花を自ら摘んで、足早に帰りの高速バスに飛び乗った。
日野町の屋台横丁で、もう一度呑みたくもあったが、今日中に帰らねばならない。
これでしばらく、宇都宮に行く用事が無くなったと思うと、
いささか寂しくもある。