最近、新聞やテレビ報道などで見るに、
「所在確認の出来ない高齢者の方々」ってのが、多く居る。
と言う事が、各自治体で露見している。
小さい自治体。
つまり田舎の方では、百歳以上の長寿者の存在と言うのが、
地域で比較的知られている為、確認に困らない。
問題は、都市部。
団地や新興住宅が造成されている、ニュータウンの様な地域に至っては、
長寿者の存在確認が非常に困難になっている。
地域の繋がりが希薄。
住民の入れ替わりも激しい。
等の現状に、近年の個人情報保護の観点から、
自治体の側も立ち入った調査をせずにいる事が、
今回の問題に拍車をかけている。
ってな状況だと、報道で知った。
確かに、私も東京に住んでいる時分などは、
自宅マンションの隣部屋に、どんな人が住んでいるかなど、知らなかった。
むしろ、「知らない」状況を積極的に作ってさえいた。
勿論、他者との無用な摩擦を避ける為でもあるし、賃貸なので、
「仮住まい」としての、薄い近所付き合い、と言う心持でいた。
社会的に個人情報の在り方が問われ始めていた時代だったので、
玄関に表札さえかけていない住民も、少なからず居た。
引っ越しの挨拶などの風習は無いし、回覧版も、地域活動も無い。
マンション一階の玄関には、鍵付きのドアが付いており、
住民ないしは、住民の知人くらいの人の行き来しかないので、
その雰囲気は昼夜共に閑散としている。
しかし、私は買い物と風呂だけに至っては、
近所の商店街にある銭湯や商店を利用していたので、
そこでは、否、むしろそこのみで、近所付き合いをしていた。
丁度時間となりまして、この続きはまた明日。