今日は運動会の振り替え休日。
って事で、近所の小学校が休み。
それを知ったのは、今朝、通勤の時。
いつも、登校班で列になって行く筈の子供たちが、
沿道に見えなかったからである。
小学校の脇を通ると、お母さんであろうか、低学年生と思しき娘と一緒に、
鉄棒で坂上がりの練習していた。
そう言えば、敬老の日で祝日だった昨日。
高崎市街に映画を観に行ったのだが、館内に溢れかえっているのは、学生。
若者の洪水だった。
掻き分けながら入場し、スクリーンで開演待っていた映画は、『悪人』である。
先頃、カナダのモントリオール世界映画祭において、
ヒロイン役を演じた深津絵里さんが、最優秀女優賞を獲得した映画。
だから、と言う訳でもないが、吉田修一さんの原作に対する好奇心も相まって、
原作を読む前に観てしまった。
映画評。
など、私には出来そうも無いので、感想を少し。
物語の全体を包んでいるのは、「閉塞感」であった。
若者誰しもが内包している、性の鬱屈、生活の倦怠、精神の孤独。
それらが、複雑に絡まり合う。
そのこんがらがった糸を、解かず切ってしまう事で起こる、殺人。
それは被害者と加害者を生み、同時に、被害者の家族と加害者の家族をも生む。
誰しもが持つ「悪」によってもたらされる、悲劇。
市井のどこにでもいる人たちを描いた作品だけに、
観客は、登場人物の誰にか感情移入して観る事が出来るのではなかろうか。
夜の海原を照らし続ける、孤独な灯台の如く、いつまでも彷徨える心。
しかし、登場人物の背景描写が薄く、見終えてから、
原作を読まねばと言う思いに至った。
俳優陣の演技は秀逸で、特に、主演の妻夫木聡さんには、鬼気迫るものを感じた。
【天候】
終日、雲も疎らな晴れ。
朝晩は涼しいが、日中は残暑甚だし。
巷には、未だ半袖の人、多数。