1007声 手拭い片手に茨城、はしご湯

2010年10月03日

最近、国道50号線を行ったり来たりしている
目的地は茨城県の銭湯。
今日は、結城市と筑西市。
結城市では「喜与の湯」。
筑西市では「松の湯」と言う銭湯を訪れた。
まず着いたのは喜与の湯で、午後3時前に暖簾をくぐった。
早い時間だったので、男湯に相客は無し、
貸切状態で浸かる湯船は実に心地好かった。
心地好いのだが、開店直後の湯ってのは、決まって熱い。
女湯から響く、地元おばちゃんであろう話し声を聞きつつ、
歯を食いしばって腰を沈める。
地元のおばちゃんなので、会話の茨城弁濃度が、とても濃い。
その独特のイントネーションと男勝りの声量を聞くと、異境に居る実感が湧いて来た。
この銭湯の雑感として、煮詰めた様に染み込んだ伝統の濃さ、を感じた。
建物に、改修、補修が余り加えられておらず、昔のまま現存している。
入口には「草津温泉」ってな看板が有り、浴室内に、
長らく使われていないであろう浴槽が一つあったので、
昔は薬湯をやっていたと、推察される。
出る時に番台のおばちゃんに聞こうと思って、忘れてしまった。
時間も早かったので、欲張ってはしご湯。
筑西市の松の湯を目指す。
目的地までは、車でおよそ30分ほどであろう。
下館駅の程近くに、高い煙突と重厚な唐破風を発見。
しかし、暖簾は出ておらず、入口には「本日休業」のプラ板。
しかたなく、概観を拝み、柏手打って帰路に着いた。
沿道に広がる稲田では、稲刈りの真っ最中。
足早に訪れた空の黄昏に、過ぎ行く街がどこか寂しげに映った。
【天候】
終日、雲も少なくすっきりとした秋晴れの一日。
日を追う毎に、黄昏時間が早くなっている。