最近、国道50号線を行ったり来たりしている
目的地は茨城県の銭湯。
今日は、結城市と筑西市。
結城市では「喜与の湯」。
筑西市では「松の湯」と言う銭湯を訪れた。
まず着いたのは喜与の湯で、午後3時前に暖簾をくぐった。
早い時間だったので、男湯に相客は無し、
貸切状態で浸かる湯船は実に心地好かった。
心地好いのだが、開店直後の湯ってのは、決まって熱い。
女湯から響く、地元おばちゃんであろう話し声を聞きつつ、
歯を食いしばって腰を沈める。
地元のおばちゃんなので、会話の茨城弁濃度が、とても濃い。
その独特のイントネーションと男勝りの声量を聞くと、異境に居る実感が湧いて来た。
この銭湯の雑感として、煮詰めた様に染み込んだ伝統の濃さ、を感じた。
建物に、改修、補修が余り加えられておらず、昔のまま現存している。
入口には「草津温泉」ってな看板が有り、浴室内に、
長らく使われていないであろう浴槽が一つあったので、
昔は薬湯をやっていたと、推察される。
出る時に番台のおばちゃんに聞こうと思って、忘れてしまった。
時間も早かったので、欲張ってはしご湯。
筑西市の松の湯を目指す。
目的地までは、車でおよそ30分ほどであろう。
下館駅の程近くに、高い煙突と重厚な唐破風を発見。
しかし、暖簾は出ておらず、入口には「本日休業」のプラ板。
しかたなく、概観を拝み、柏手打って帰路に着いた。
沿道に広がる稲田では、稲刈りの真っ最中。
足早に訪れた空の黄昏に、過ぎ行く街がどこか寂しげに映った。
【天候】
終日、雲も少なくすっきりとした秋晴れの一日。
日を追う毎に、黄昏時間が早くなっている。