10月は麦酒の季節である。
っても、日本の街中ではビアガーデンも閉まり、
日を追う毎に風が冷たくなっている時節。
「大将、冷えた麦酒ね」ってよりは、「女将さん温めの燗で」ってな具合になる。
大将でなく女将さんと言う所に、秋思を感じて頂ければ幸いである。
毎年この時期になると、ドイツのミュンヘンでは、
「世界最大のビール祭り」と称される、「オクトーバーフェスト」が開催されている。
会場ではおよそ2週間、飲めや歌えで、夜毎の酒宴。
背中を丸めてお猪口を啜っている日本人とは、えらい違いだ。
近年は日本でも、このオクトーバーフェストを模したイベントが、
各地で開催されている。
ドイツが本家なら、さしずめ、分家と言った具合であろう。
本場ドイツから輸入した、地麦酒を並べ、
つまみもポテトやウインナーなど本格的な品々が並ぶ。
そう言い切れるのは、私も2年前の2008年、
横浜は赤レンガ倉庫のオクトーバーフェストに出掛けた事があるから。
そこでことごとく散財し、赤レンガ倉庫の脇で地べたに這いつくばっていた記憶が、
おぼろげながら残っている。
本年の「横浜赤レンガオクトーバーフェスト」は、
10月1日から17日までの17日間に亘って開催される。
開催期間等、本家に酷似している所が、麦酒フリークの心をくすぐる。
エルディンガーだとかポーラナーなど、日頃、
酒場のカウンターではお目にかかれないドイツビールが腹一杯呑めるのだ。
しかし、確か一杯に付き、野口英世が一枚無くなるくらいの価格だった気がする。
それでも、会場では空樽の山が出来るのだから、日本人には麦酒狂具合も、
捨てたもんじゃない。
もっとも、横浜と言う土地柄もあってか、会場は狂乱の国際色が豊かだった。
回想の一部始終を書いていたら、なんだ無性に麦酒が飲みたくなって来た。
今週末は、丁度、第6回銭湯ナイトで都内へ行商に出掛ける用事がある。
ちと、真剣に考えてみよう。
【天候】
朝より曇天。
日中薄日射すが、次第に下り坂。
夕方より降り始め、夜半には一時的に土砂降り。
強く降る雨は久しぶりだ。