1009声 世界は麦酒の季節

2010年10月05日

10月は麦酒の季節である。
っても、日本の街中ではビアガーデンも閉まり、
日を追う毎に風が冷たくなっている時節。
「大将、冷えた麦酒ね」ってよりは、「女将さん温めの燗で」ってな具合になる。
大将でなく女将さんと言う所に、秋思を感じて頂ければ幸いである。
毎年この時期になると、ドイツのミュンヘンでは、
「世界最大のビール祭り」と称される、「オクトーバーフェスト」が開催されている。
会場ではおよそ2週間、飲めや歌えで、夜毎の酒宴。
背中を丸めてお猪口を啜っている日本人とは、えらい違いだ。
近年は日本でも、このオクトーバーフェストを模したイベントが、
各地で開催されている。
ドイツが本家なら、さしずめ、分家と言った具合であろう。
本場ドイツから輸入した、地麦酒を並べ、
つまみもポテトやウインナーなど本格的な品々が並ぶ。
そう言い切れるのは、私も2年前の2008年、
横浜は赤レンガ倉庫のオクトーバーフェストに出掛けた事があるから。
そこでことごとく散財し、赤レンガ倉庫の脇で地べたに這いつくばっていた記憶が、
おぼろげながら残っている。
本年の「横浜赤レンガオクトーバーフェスト」は、
10月1日から17日までの17日間に亘って開催される。
開催期間等、本家に酷似している所が、麦酒フリークの心をくすぐる。
エルディンガーだとかポーラナーなど、日頃、
酒場のカウンターではお目にかかれないドイツビールが腹一杯呑めるのだ。
しかし、確か一杯に付き、野口英世が一枚無くなるくらいの価格だった気がする。
それでも、会場では空樽の山が出来るのだから、日本人には麦酒狂具合も、
捨てたもんじゃない。
もっとも、横浜と言う土地柄もあってか、会場は狂乱の国際色が豊かだった。
回想の一部始終を書いていたら、なんだ無性に麦酒が飲みたくなって来た。
今週末は、丁度、第6回銭湯ナイトで都内へ行商に出掛ける用事がある。
ちと、真剣に考えてみよう。
【天候】
朝より曇天。
日中薄日射すが、次第に下り坂。
夕方より降り始め、夜半には一時的に土砂降り。
強く降る雨は久しぶりだ。