4250声 ほどほど

2019年07月05日

一昨年あたりから、吾妻郡内の高山村からも簡単なチラシ作成の仕事などをもらうようになった。今年はその延長で「今ある村の観光パンフレットとは違う路線の、地元目線の魅力を伝える小冊子を作りたいんです」という依頼をもらった。役場担当者のみではなく、高山村で両親と「蛙トープ」という素敵な雑貨屋を営み、村の移住コーディネーターもつとめる飯塚咲季さんという高山村ネイティブ女性がチームに加わっているのが頼もしい。

 

高山村というと、僕は正直沼田市へ抜ける際に通り過ぎるだけの場所、という認識だったのだが、145号から一度脇道に入れば、そこにはのどかな里山がただただ広がっている。当たり前だが繁華街やショッピングモールはなく(ロックハートなお城はあるが)、かといってみなかみのような雄大な川や派手なアクティビティ体験をするような大自然でもない、ほどほどの里山。

 

その、ほどほど、ということにこの村の魅力があるのではないか。そんなことを思いながら、ほどほどを魅力的に見せることは簡単じゃないけど、みんなと取材プランを練っている。行けば行くほど、不思議にちょっとずつ好きになっていく魅力がこの村にはある。ひとまず、今日行った扇屋食堂の扇屋らーめん(あの、おおぎやらーめん、とは同音にして全く異なるもの)も個人的にツボだった。