4262声 編集

2019年07月17日

会社に泊まる日が多かった。近年メインになっている映像撮影・編集の仕事。撮影は、日も時間も決まっているので「もっとうまく撮れたな」という後悔こそあっても割と滞りなくこなしている。問題は編集で、撮る内容によっては撮影の数倍時間がかかるものもあり、段々と「編集待ち」の案件が増えていく。日中は何かしら仕事や用事があるので、夜エイっとやることが多い。

 

いわゆる映える映像は得意ではない。どんな映像を撮るの?と聞かれると「ドキュメンタリー的なものが多いです」と答える。実際、インタビューやイベント撮影、観光映像など実際にある場所・人を撮影することがほとんどだ。それでつい最近まで「多少たいくつでも(僕自身はたいくつじゃないのだけど見る人が、ね)間や現場感を大切に繋ぐこと」を良しとしていて、その真逆にあると思われる「youtube的な言葉の余白をカットしてまくしたてる映像」は嫌だなとさえ思っていた。

 

けれど、今携わっているアート系の映像で、作家から「言葉の余白をカットしてテンポよくやってみよう」と指示をもらい、やってみたところ単純に面白くなった。ああそうか、やってみなきゃわからないもんだなと。

 

「違和感なく現場に入り込み、その場で起きたことを丁寧に撮影で汲み取り、編集によって大事なことにフォーカスを当てられる」というのが僕の仕事に対する好意的な意見である。今後はそれに意識的に「面白さ」を加えてみようと思う。世の流行りに迎合するのではなく、もっと良い仕事がしたい。