1014声 赤字商売と郷土紹介

2010年10月10日

寅さんみたく、朗々と口上を述べて啖呵売出来れば、
少しは本だって売れるのだろう。
しかし、私などが、つっかえつっかえどもりながら、
口上を申し述べたところで、販売が促進されるわきゃない。
ともかく、本の売り子となるべく、これから「銭湯ナイト」へ行くところである。
考えてみれば、自費出版と言えど、製作から販売までをこなしている作者は、
稀有ではなかろうか。
書店を回って在庫の確認。
請求書の発行から集金まで、1から10まで、作者の手を離れる事が無い。
そこで、素人商売人の私は、在庫管理及び集金回収が、
ままなっていないと言う状況。
これを言えば身も蓋もないが、いくら手広く売っても、
赤字を補填するばかり。
つまり、利益などは毛頭出ない。
自分で、「それでいい」ってんだから、それでいいのである。
「手間」
と言えば、確かに手間が掛かり過ぎだが、
自ら望んで取り組んでいる節もあるので、愚痴は言えない。
回想の中で、印象的な言葉がある。
それは、発売日に、本を初めて店頭に置かせて頂いた、書店の店長の言葉。
「マーケットをつかむ事が大事ですよ」
確かに、と今改めて思っている。
本の性質上、万人が購買するようなものではない。
だからこそ、マーケットをつかむ事が、とても大事なのだ。
それは分かっていつつも、やはり、商売ってのは一筋縄ではいかない。
これから行く「銭湯ナイト」などは、絶好のマーケットになるのでは、と踏んでいる。
しかし、素人商売人の私のやる事なので、過度の期待は出来ない。
とまれ、群馬の銭湯を紹介するのは元より、
「群馬に一度お越しやす」
ってな、お国自慢調の郷土紹介、と言う心持で臨もう。
随分と、ねじ曲がった紹介ではあるが。
【天候】
終日、薄曇り。
雲間から日が射し、前日の雨と相まって、甚だ蒸し暑し。
半袖の人も、チラホラ(東京都心部)