4292声 メコンクルーズ2

2019年08月16日

船長は24才の若者。10代から働いてお金を貯めこの船を買ったという。無駄口は叩かないが、話すと優しくシャイで実直な感じ。先頭にある運転席の後ろに座り、話しをしながら川を登る。本流を避け、流れの弱い岸辺伝いに進路を取る。さっきまで晴れていたが、急速に曇っていく。嵐の前みたいでワクワクする。ゆったり魚を釣る漁師、牛に水を飲ませる農民、像に乗って散歩している旅行客も居る。1枚1枚、心の服がはぎ取られて行く。風に吹かれ、ポンポンというモーター音の他は、時折聞こえるのは渡り鳥の鳴き声ぐらい。ただだサバーイである。