4295 声 托鉢

2019年08月19日

ホテルから中心街を貫く目抜き通りに出ると、敬虔な仏教徒である住民が供物を手元に、歩道の端にプラスチックの椅子を用意して座っている。供物は炊いたもち米やそれを笹で包んだもの、菓子などである。その信者の前をオレンジの袈裟を着た小学生低学年から高校生ぐらいまでの少年の僧が、10人程度の列を作り、銀色の蓋のある器を肩下げにして、一人一人の信者から供物を受け取る。炊けたもち米も菓子もその器の中でいっしょくたになる。他人の手づかみのご飯は集めたものを後で食べるのだろうか?ばい菌にはかなりおおらかなようである。毎朝、5時半から供物を用意して並んでいる仏教徒の信心深さに清々しい気持ちなる。