4347声 19)子どもたち

2020年03月19日

姪っ子がかわいい。当たり前と言えば当たり前だ。SNSに自分の子どもの写真ばかり上げる人(中には自分のプロフィール写真を子どもの写真にしている人もいる)は客観的に見たらナシだわーと思わなくもないが、僕にもし子どもがいたら「ねえねえ見て見てこんな絵描いたんですけどwww」って投稿する可能性は・・100%だ。

 

今現在(書いているのは4/17)子どもたちが抱えるストレスは想像を超えるものだと思う。僕がもし今子どもだったら?僕は夏休み、起きてはゲームボーイをはじめ、ゲームやりすぎだと怒られたら近くの公園に行ってゲームを続け、家に帰っても部屋にこもってゲームを続けるような子どもだったので(それでも一応大人にはなれるので安心してください)むしろ喜んでいるかもしれない。・・なんてことも言えない状況になってきた。

 

子どもに自分の理想を押し付けると、多分うまくいかない。姪っ子に対して、産まれた時に送ったミヒャエル・エンデ著「モモ」愛蔵版は、姉の家の隅でずっと埃をかぶったままだし、うちに遊びに来た時には「僕が思う、子どもの頃に見てほしい映画や本」を貸し与えたりするのだが、気に入ったという話を聞いたことがない。子どもの頃の僕もそうであったが、ごくごく一般的な人気俳優やアニメに興味が向いているようだ。それでも・・たとえ受け入れられなくても、「変な叔父さん」の立場で、良いと思うものは勧めていきたいと思う。

 

子どもたちに必要なこと。僕の今までの経験で言うと、それは「自分が進みたい方向を見つけ、その道の先にいる本物に会うこと」ではないかと思っている。僕は幸運にも、映画、映画学校時の講師、がそれにあたった。現在映画を生業にしているわけではないが、その経験は今も僕の芯になっている。そしてそれは今時代においては、学校で体験することでもないのかもしれない。もっとローカルな場所で、あるいはインターネットを介した場所で、子どもたちは進みたい方向や手本となる人を見つけるのかもしれない。それだって、いいと思う。