4438声 俳句の匂い

2020年06月18日

午後から天気は下り坂。近頃、町に学生が多くなった。分散登校でなく、一斉登校日だったのか、最寄り駅の朝はことに多かった。日常の通学風景が戻ったと思ったら、みな一様にマスクをつけているので、いささか異様であった。夜は会報の校正を済ませ、献本句集を読み終える。この句集の作者は私が初学のころに、句集を買っていた俳人の方である。確実に過去作より一句の重みを感じた。重みは感じるが、昔の句集の方が好きだと感じた。今回の句集はあきらかに俳句特有の匂いが強い気がした。俳句の世界を渡りつつ、俳句の匂いを消していくことは難しい。