伊参スタジオ映画祭が2003年から行っている、全国から映画シナリオを公募しその大賞2作品(短編・中編)を映画化させる取り組み「シナリオ大賞」。今年の募集開始はコロナが騒ぎ出された後のことで、中止にする判断もできたが、「ステイホームな今だからこそ、書きたい物語があるのでないか」という予感から、例年通りの募集をはじめた。
ふたをあけてみれば、例年よりも100作品ほど多い353本のシナリオ応募があった。ほんとうにありがたいことだ。
今現在は、映画祭スタッフによる一次審査を行っている。手分けをするとは言え、ボランティアスタッフによって、1人あたり60本ものシナリオを読むのは大変な事なのだが(好みの偏りが出ないように、1つのシナリオを複数人で読む)、みんな頑張ってくれている。
まだ審査中なので何も言えないのだが、やはりシナリオの中にコロナが直接的に出てくる作品はいくつかあるようだ。それが大賞に選ばれるということは、逆に並みのシナリオが選ばれるよりも難しい気がするのだが(ただの時事ネタとしてコロナを使うシナリオは、まず残らないはず)、2020年の今だからこそのシナリオが選ばれるような気もして、いまからわくわくしている。