4475声 目の奥に

2020年07月25日

近すぎってずっと先送りにしていた家族の問題。軽度の障害がある姉の自立に向けて、隣町にあたらしくできた支援事業者を訪ねた。はじめはその代表不在で話を進めていたが、やがて他所の所用が終わった代表が戻ってきた。けっこう小太りな体格で汗ばんでおり、席につくやいなやダダーっと話し出した。一方的のようでいて、こちらの話にも耳を傾けてはくれる。

 

けれど、まず、初対面であって見ていたに、彼の目の奥にこれまでの苦労、優しさ、ある種の楽観性さを感じた。ああ、この人にはぜひともお願いしてみようと思った。僕はたまに、その人の目の奥をのぞきこもうと試みる。当たる試しは、ない。