4593声 桜木町で人を探すor探さない

2020年11月16日

日本画家の谷保玲奈さんの展示は、横浜の三溪園のお堂で行われた。巨大な日本画と共に飾られる映像の撮影・編集を担当した僕は展示の設置も行った。自前のモニターやプロジェクターを設置し、その日のうちには納得のいくかたちにできなくて、翌日は空いていたので近場に泊まることにした。

 

谷保さんに勧めてもらったホテルはJR桜木町駅にくっついたJRのホテルだった。go toで3000円くらい安くなっていたかな、めちゃくちゃおしゃれなホテルでひいた。カーテンを開けると、窓が大きくて・・大きいというか床のギリギリまで窓になっている。眼下に見える道路は深夜の時間であったが(コロナの今であるが)タクシーが走っていて、ああここは都会なんだなと思った(単純)。

 

中之条町で撮影され、のちに映画祭ができるまでになったきっかけには、山崎まさよしさん主演の『月とキャベツ』という映画の存在がある。その映画を見たことのない人でも、主題歌である「One more time, One more chance」という歌は聞いたことがあると思っていて、その中に「いつでも探しているよ どっかに君の姿を 明け方のまち 桜木町で こんなとこにいるはずもないのに」的な歌詞がある。本人も映画祭で何度か来ていただいているがそういえば「なんで桜木町なんですか?」と聞いたことはない。まあ、聞いたところで意味はないと思うが。

 

男はたぶんいつまでも、過去知った女性の姿をどこかに探している。気がする。いま何してるかなーと気になる女性なら5人くらいいるが(多い?)、むろん、桜木町にはいそうもない。